沖縄の辺野古に建設が予定されている米軍普天間基地移転事業に関して、日米の環境団体・市民団体・個人らが原告となり、アメリカ合衆国の国防総省、国防長官を被告として、建設事業の差し止め及び「ジュゴンの棲息地を含む、沖縄の自然環境への適切な配慮を求める」との確認宣言を求めて、サンフランシスコ連邦地方裁判所に訴訟が提起されました。JELFも原告のひとりとして加わっており、大阪支部所属の弁護士も弁護団メンバーとして取り組んでいます。沖縄に生息する動物種の「ジュゴン(Dugong )」が原告に名を連ねていることから、自然の権利訴訟としても知られています。
2008年1月に第1審勝訴判決を得て、現在上級審で係争中です。
※「自然の権利訴訟」とは,環境破壊が人間の生態系に対する破壊行為であるとの認識から、自然そのものの権利を代弁する象徴的存在として、原告名に動植物や自然物そのものを連ねるもので、新しい自然保護訴訟の手法として注目されています。
【訴訟経過】
2003年9月25日 訴訟提起
2005年3月2日 中間判決
2008年1月24日 1審勝訴判決