100年以上にわたって石綿紡織業が発展してきた大阪・泉南地域では、石綿肺や肺ガン、中皮腫など、石綿(アスベスト)が原因で健康を害したり、亡くなったりした方が大勢います。
そこで、元労働者や家族等が原告となって、早くから石綿疾患に関する知見が明らかになっていたにもかかわらず、適切な規制権限を行使することなく長年放置してきた国(労働大臣)に対して、責任を追及する訴訟を提起しました。
1審判決は、アスベスト被害に対する国の責任を初めて認める画期的な判決を言い渡しました。これに対して原告被告の双方が控訴し、現在係争中です。
【訴訟経過】
2006年5月26日 訴訟提起
2010年5月19日 1審判決(勝訴)
2010年6月1日 控訴提起